ブレッドボードラジオ真空管・再生検波1

スパイダーコイルを使った単球ラジオ

 (2006年9月23日)

 サブmT電池管の5678を使ったグリッド検波単球ラジオをスパイダーゲルマラジオの筐体に組みました。2mくらいのワイヤアンテナをつなぐとそこそこ聞こえますが、トランジスタ検波1石ラジオに比べると少し感度が劣るようです。それと、振動に非常に敏感ですぐにハウリングが出てしまい、ちょっと扱いにくい感じです。

 写真1

 回路図

 回路図を上に示します。5678でグリッド検波してクリスタルイヤホンを鳴らすラジオです。再生はかけていません。A電池(フィラメント電源)は1.5V、B電池(プレート電源)は18V(006Pが2個)です。フィラメントが点火していなければプレート電流もスクリーン電流も流れないので、電源スイッチはA電池だけに付けました。プレートの負荷はST-30(50kΩ)です。上に書いたように、感度はたいしたことありません。B電圧をもっと高くしないとだめかな。

 電池管ラジオではよくあることらしいのですが、バリコンのツマミや前面パネルに指先が触れると真空管が振動してハウリング(キーンという音)が出ます。真空管のそばに別のラジオを置いてスピーカーを鳴らすと、そのわずかな音圧によってさえハウリングを生じました。真空管のリード線を短くして、本体を固定するなどの対策が必要と思われます。また、乾電池駆動なのにACラインからのノイズを少し拾っています。

 下に実体配線図を掲げます。木の台の四隅に脚を付け、乾電池は台の裏側に貼り付けました。

 実体図

 写真2