ブレッドボードラジオ学研電子ブロック

学研電子ブロック〜低周波アンプの応用

 マイクに向かってしゃべると、声に合わせてメーターが振れる回路などの実験をしました。

回路集No.129「音声レベルメーター」

 マイク入力を1石アンプで増幅し、メーターを振らせる回路です。私はメーターを別のものに取り替えたのですが (別項「メーターの取替え」参照)、そのメーターでは、大きな声を出すと針が全体の20%くらいのところまで振れました。オリジナルのメーターならばもっと振れるのかもしれません。ICアンプがつながっているので自分の声をスピーカーで聞くことができますが、メーターの針が動くくらい大きな声を出すと、入力オーバーで音が割れてしまいます。

 図1a

 図1b

回路集No.141「メーター式音量計」

 直結式2石アンプにメーターをつないだものです。上の回路より感度が高くなります。私のメーターでは針が60%程度振れました。下の回路図は元からあるメーターを使うときのものです。私はR7を5kΩに変えて実験しました。なお、回路集では回路図とブロック配置図とで相違があったので、ブロック配置図の方に合わせました。ブロック配置図の左端部分の接続は本体内部の配線です。

 図2a

 図2b

回路集No.142「騒音レベルメーター」

 これも2石直結アンプですが、No.141とは違う回路です。また出力にはトランスが使われています。この回路はさらに感度が上がるので、大きな声を出すとメーターが振り切れてしまいます。メーターと直列に5kΩ程度の抵抗を入れておいたほうが安全かもしれません (あくまで私の使っているメーターの場合ですが)。

 回路図に示した電圧・電流値はマイクに何も入力がないときのものです。TR2のベース電圧が0.42Vしかないので、TR2には電流が流れません。マイクに向かってしゃべるとTR2がオンになり、コレクタに電流が流れてメーターが振れます。ちなみに、回路集ではC1はTR1のベース側がプラスになっていましたが、電圧を調べるとマイク側のほうが高いので、つなぎ方を逆にしました。

 図3a

 図3b

回路集No.76「光線電話の原理回路」

 声に合わせて電球が光る、という回路なんですが、普通にしゃべってもだめです。イヤホンの内部へ強く息を吹き込むようにすると、一瞬電球が点灯します。

 図4a

 図4b

 これでは使いづらいので、コンデンサマイクで試してみました。下記の回路です。この回路はマイクに向かって普通に話しても電球が点滅します。ただ、TR2のバイアス抵抗を上と同じ (560kΩ) にすると、いったん点灯した電球が消灯しなくなることがあります。それでこの抵抗を小さく (80kΩ) したのですが、回路図中に記した通り、無入力の状態でもTR2にある程度電流が流れるので、電球がわずかに光っています。

 図5a

 図5b

回路集No.60「1石+IC周波数倍音機」

 この回路はよくわかりません。入力信号を両波整流してアンプに入れることで、声が変わって聞こえるということなんですが、私の実験では普通のアンプのようにしか聞こえませんでした。コンデンサマイクに変えても同じでした。何がいけないんだろう。

 図6a

 図6b