ブレッドボードラジオ学研電子ブロック

学研電子ブロック〜2石ラジオ

 学研電子ブロックを使って、2石イヤホンラジオの実験をしました。これまでやった1石ラジオに自己バイアスの1石アンプをくっつけた形です。いずれもバーアンテナだけで受信できます。回路的にはまだ改善の余地がありそうですが、その都度ブロックの配置を考えるのが面倒くさいので、あまり深入りしませんでした。

ダイオード検波+低周波2段増幅

 ゲルマダイオードで検波したあとトランジスタ2個で低周波増幅するラジオです。バーアンテナだけでもまあまあの音量で聞こえます。1石ラジオに60cmのアンテナをつないだくらいでしょうか。TR2は2SC945を自己バイアスで使っています。このページの2石ラジオは全部そうです。

 図1a

 図1b

トランジスタ検波+低周波増幅

 トランジスタ検波1石ラジオに低周波増幅を付けました。上のラジオとだいたい同じくらいの聞こえ方です。C3を10μFにするとスイッチONから音が出るまで5秒くらいかかるので、1μFに換えました。これは「光実験60」の部品です。バイパスコンデンサの容量が上のラジオと違うのはブロック配置の都合です。特別の理由はありません。

 図2a

 図2b

高周波増幅+ダイオード検波+低周波増幅

 ダイオード検波1石ラジオに高周波増幅を付けた形です。このラジオは上の2つより大きな音で鳴ります。さすが高周波増幅回路があると違いますね。ただローカル局どうし少し混信します。また音質があまり良くありません。

 図3a

 図3b

高周波増幅+トランジスタ検波

 高周波増幅したあとトランジスタで検波する2石ラジオです。これは上記のラジオよりさらに大きな音で鳴りました。混信もほとんど気になりません。でも音質は上のラジオと同じです。特に聞きづらいというほどでもないけれど、極端に言うと電話のような音です。前に作った高周波増幅1石ラジオもこんなだったかなあと思い出してみるんですけど、なにしろ1回組み直すのに時間がかかるので、よく覚えていません。

 図4a

 図4b

レフレックス2石ラジオ

 最後に2石レフを実験しました。やはりこれが一番です。1石レフでも十分な音量なので、さらに低周波アンプを付けると入力が大きすぎて音が割れてしまいます。そこで高周波回路の負荷は1kΩの抵抗に換えて感度を下げました。これで発振する危険が軽減され、また周波数による感度差もなくなります。

 図4a

 図4b