ブレッドボードラジオ学研電子ブロック

学研電子ブロック〜ワイヤレスマイク

 学研電子ブロックでAMワイヤレスマイクの実験をしました。自分の声を電波に乗せて中波ラジオに飛ばすことができます。どうやって動作試験をするか悩みましたが、ラジオの音声をマイクで拾ってワイヤレスマイクで飛ばすことにしました。電波を受信するラジオとは別にもう1台イヤホンラジオを用意して、そのラジオでローカル放送局を受信し、イヤホンとマイクをくっつけて音を拾うという方法です。回路集には3種の回路が載っていますが、どれもまあまあの音質で受信できました。電波の到達距離など、それ以上のことは調べていません。

回路集No.10「1石ワイヤレスマイク」

 クリスタルイヤホンをマイクの代わりに使う1石ワイヤレスマイクです。アンテナは60cmの接続コードを使用しました。普通にラジオ放送を受信したときと比べると、少し音が小さいようです (変調が浅いっていうんでしょうか)。低周波アンプのページにも書きましたが、電子ブロックのクリスタルイヤホンは、マイクの代用としては使い勝手がよくありません。電源プラス側に入っているR3 (0.5Ω) という抵抗は何のためのものでしょう。あってもなくても同じような感じです。

 図1a

 図1b

回路集No.20「1石ワイヤレスマイク (コンデンサマイク式)」

 付属品のコンデンサマイクを使う1石ワイヤレスマイクです。発振回路は上記No.10と同じです。マイク入力の部分だけが違います。ラジオの音声を飛ばしてテストするとだいたい同じような聞こえ方ですが、自分の声を送信する場合はコンデンサマイクのほうがよく音を拾ってくれます。本体に手を近づけると周波数や電波の強さが変化するようなので、チューニングは受信するラジオの方で合わせるのが良いと思います。

 図2a

 図2b

回路集No.88「2石ワイヤレスマイク」

 1石ワイヤレスマイクに高周波増幅回路を付けた形です。こうすると、たぶん送信周波数が安定するのだと思いますが、あまり厳密なテストはしていません。この回路もプラス側に0.5Ωの抵抗がありますね。ブロック配置の都合でたまたま入っているだけなのでしょうか。

 図3a

 図3b