ブレッドボードラジオ学研電子ブロック

学研電子ブロックについて

 ネットオークションで学研電子ブロックの「EX-150復刻版」と「拡張キット光実験60」を手に入れました。しばらくこれで遊んでみようと思います。

1. 電子ブロックとは

 電子ブロックというのは、電子部品が組み込まれたプラスチックのブロックを回路図通りに配置していくことで、ラジオや電子ブザーなどさまざまな電子回路の実験ができる教育玩具です。「EX-150復刻版」では、名前の通り150種類の回路を組むことができます。「拡張キット光実験60」は、EX-150と組み合わせることでさらに60種類の実験が楽しめます。

 電子ブロックは、もともとは愛知県の「電子ブロック機器製造株式会社」というところが1960年代に売り出したものだそうです。後に学研がこの会社と提携、1976年にデザインも一新して「学研電子ブロック」として販売を開始し、当時の子供たちに人気を博しました。といっても、かなり高価なものでしたから、誰でもすぐ買えたというわけではなかったようです。

 その後、子供の興味の中心がテレビゲームなどに移ったこともあって、学研電子ブロックの販売は1986年を最後に打ち切られました。しかし2002年になって、「大人の科学」シリーズの一環としてEX-150の復刻版が発売されるや、今度はおじさんたちの間で大人気となりました。子供の頃の夢がようやくかなったというところでしょうか。

2. EX-150復刻版

 写真1

 上の写真がEX-150復刻版の全体写真です。下半分が部品のブロックを並べるスペースです。部品のブロックはひとつが15x15x20mmぐらいの大きさで、内部に抵抗やコンデンサなどの部品が収納され、側面に端子が出ています。ブロックは全部で46個あります。これらをタテ6段、ヨコ8列のスペースに適宜配列して電子回路を作ります。上半分の内部には、あらかじめICアンプやスピーカー、メーターなどが組み込まれています。電源は6V (単3乾電池4本) です。裏側に電池ケースがあります。

 写真5

 部品を並べるスペースにはアームによって開閉できるカバーが付いています。上の写真はカバーを上げたところです。また本体の上部には取っ手があるので、回路を組んだ状態で取っ手を持って移動することができます。突起部分を除いた概略寸法は、タテ21cm、ヨコ20cm、厚さ4cmです。

 このほか、付属品として下の写真に示すイヤホンやマイク、各種接続コードが付いています。右は回路集の本です。150種類の回路がブロック配置図とともに紹介されています。

 写真2

3. 拡張キット光実験60

 これはEX-150本体と組み合わせて追加の実験ができるキットです。下の写真のように28個の部品ブロック、単3電池2本 (3V) 用の電池ケース、カラー円盤や光ファイバーなどの付属品、それに回路集の本からなるセットです。部品ブロックには各種LEDランプのほか、タイマーIC・555、モーター、リレーなどがあります。これらの部品ブロックは、EX-150の追加部品として使用できるほか、この拡張キットのケースに回路を組むこともできます。

 写真3

4. 解説書「電子ブロックのひみつ」

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 この本では、電子ブロックの実験回路についての技術的な解説がなされています。初めて知ることも多く、いろいろ勉強になりました。このほか、回路集に載っていない新回路の紹介や本体の内部回路などの資料があります。

 学研電子ブロックはもともと高価なおもちゃですが、今でもまともに買うと結構な値段です。私はたまたまネットオークションで中古品を安く手に入れることができました。落札価格は「EX-150復刻版」と「拡張キット光実験60」のセットで2400円でした。相場よりかなり安いのでちょっと不安でしたが、届いた現物を見ると、メーターが動かない以外は大丈夫そうでした。付属品もほぼ揃っており、外観もきれいです。ついでに解説書「電子ブロックのひみつ」も同じくオークションで1420円で購入しました。