ブレッドボードラジオゲルマラジオ

短波ゲルマラジオ

 前作のゲルマラジオのコイルを交換して短波を聞いてみました。使用したコイルは10mm角のFCZ9MHzです。一次側(巻数の少ない方)にアンテナとアース、二次側にバリコンと検波ダイオード、イヤホンをつなぎました。検波ダイオードは前作と同じくショットキーダイオードの1SS108です。

 アンテナは中波ゲルマラジオと同じ電灯線アンテナ、アース端子には2mのビニール線を接続しました。この状態で受信範囲は5.8〜18MHzになりました。ゲルマラジオは中波ローカル局が全部聞こえれば成功と言われますから、はたして短波はどうかと思いましたが、朝から夜までワッチした結果、下記の通り20局ほどキャッチすることができました。

 もちろん、中波ローカル局のように安定した聞こえ方ではありません。フェージングの影響をまともに受けるので、同じ局が5分も10分も連続して聞こえるということはなかなかありません。逆に、何も聞こえないと思っても、そのまましばらく待っていると思いがけない局がフッと浮かび上がってきたりします。当然ながら、同一のメーターバンドで複数の局が聞こえる場合はまったく分離できません。周波数が中波の10倍だから選択度は10分の1ということでしょうか。バリコンは単なるバンド切替スイッチです。

 そんなわけで、中波ゲルマラジオとはまた違った新鮮な感動とスリルを味わうことができます。中波ローカル局の数が少ない田舎では、短波ゲルマラジオの方が楽しめるかもしれません。

ラジオの回路図

ラジオの写真

短波ゲルマラジオで受信できた局 (2004年10月下旬)

周波数(kHz)、放送局名、放送言語、時間(JST)の順に記します。

 (2004年10月28日)

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