ブレッドボードラジオトランジスタラジオ

パワーアンプICで検波するラジオ

 オーディオ用のパワーアンプICで検波する実験をしました。いちおう放送は聞こえますが、あまり実用的とは言えません。

第1図

 第壱図はゲルマラジオの後ろにLM386のICアンプを付けてスピーカーを鳴らすラジオです。これはパワーアンプICの本来の使い方ですので何の問題もありません。2m程度のワイヤアンテナを付けるとうるさいくらいに鳴ってくれます。C2はいらないかもしれません。

第2図

 第弐図がパワーアンプIC自身で検波するラジオです。第壱図と比べていただくとわかりますが、検波ダイオードとフィルターコンデンサを取り去っただけで、あとはまったく同じです。ちょっと不思議な感じですが、これでもちゃんと聞こえます。IC内部のトランジスタが検波しているのでしょう。

 ただし、同調回路からの入力を少し大きくするとすぐに音がひずんでしまいます。第壱図と同じ2mのアンテナをつないだ場合、ボリュームで入力を絞ってやる必要があります。結果として、スピーカーからは小さな音しか出てきません。ベッドサイドで聞くにはちょうどいいかなというくらいの音量です。

 入力が適正なレベルならば音質は特に問題ありません。選択度も良好です。
 ブレッドボード上の配線図と試作写真を下に示します。

実体図2
写真2

第3図

 第参図はTA7368Pで検波するラジオです。こちらは第弐図のラジオよりさらに音が小さくなってしまいました。それで、スピーカーを鳴らすのはあきらめてイヤホンをつなぎました。

 どうもパッとしませんが、今回はここまでです。もっと賢いやり方がありそうな気がします。

 (2005年9月26日)