ブレッドボードラジオ真空管・レフレックスほか

6BH6単球レフレックスラジオ

 6BH6で高周波増幅、ダイオードで検波した後、再び6BH6で低周波増幅してスピーカーを鳴らす単球レフレックスラジオです。「乱狂太郎の電子工作バイブル」という本に載っていた回路を少しアレンジして作りました。アンテナ端子に1m程のビニール線をつなぐと、室内で聞くにはちょうど良いくらいの音量で聞こえます。ただ、同調回路が1ヵ所だけなので、ローカル局どうし少し混信します。

回路図

 検波に用いた1SS108はショットキーダイオードです。オリジナルの回路はゲルマニウムダイオードが1個だけ、つまり、上の回路図のD1がなくてD2だけで検波するようになっていました。これについて「ラジオ工房」の掲示板に「ダイオードが2個ないと検波できないはずだ」という書き込みがありました。
 実際にやってみると、確かにダイオードは2個必要です。D2だけにすると、非常に小さな音になってしまいました。

 また、原回路では真空管にGmの高い6EW6が使われています。著者は「6EW6を使うことで再生式ラジオよりもずっと高感度・高音質になる。Gmが4000前後の6BA6や6AU6では感度が悪くてとても使いものにならない」と書いています。今回使用した6BH6は6AU6相当の球ですが、上にも書いたように、そんなに悪くもありません。
 ためしに6EW6に差し替えてみたところ、なるほど音が大きくなりました。しかし、外部アンテナが必要なことに変わりはないし、混信も若干増える感じで、著者が力説するほどにはメリットを感じませんでした。もっとも、オリジナルとは似ても似つかないスタイルに組んでいるので確かなことは言えません。製作記事とまったく同じ形に作れば6EW6もきっと真価を発揮するのでしょう。

実体図

ラジオの写真

 (2004年11月2日)

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