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中国のICスーパーラジオ "世界XS416"

 中国の「世界XS416」という中波用ICスーパーラジオについて調べました。別項「世界BS402A」などといっしょに購入したものです。メーカーも同じ「上海無線電三十五廠」です。

外観

 写真1

 XS416は三角のおむすびのような形をしたラジオです。上はこのラジオの正面と裏ブタを開けたところの写真です。バーアンテナが中央に付いています。中身は専用のラジオIC1個だけしか使われていません。6石スーパーに比べると多少感度が劣るような気がしますが、普通にローカル局を聞く分には何の問題もありません。音質はいわゆるポケットラジオの音です。電源は単3電池2本の3Vで、電池ボックスは裏ブタの方に付いています。外形寸法は三角の一辺が約12cm、厚さが5cmです。

 写真2

回路

 図1

 上記がこのラジオの回路図です。あとで気が付いたんですが、コンデンサの番号が跳んでいました。C3は欠番です。

 ICはKA22421というものです。このIC1個に周波数変換回路からスピーカーアンプまですべて入っています。バリコンはトリマー付きの2連親子型です。各部品のアース側は、直接電源のマイナスにつながるものと、いったん電源プラスへ行ってそこからコンデンサでアースされているものがあります。消費電流は無信号時は1.8mAとわずかでした。放送を受信してスピーカーから音を出すと20mA以上に増えます。

 このラジオの説明書には回路図も載っていましたが、それには上図のC1とR3は記載されていませんでした。現物でもこの2個の部品だけ基板の裏側から取付けてあります。また、説明書の回路図ではICの名前が「TA7641」となっていました。東芝のICですね。たぶんKA22421というのはこれの同等品だと思います。参考までに、TA7641のデータシートに載っているラジオの回路図を掲げておきます。本機の回路とは少し違うところがあります。

 図2

実体配線図

 写真3

 上の写真はプリント基板の表と裏です。ラジオの外形に合わせて、基板も変てこな形をしています。ケミコンがずいぶん曲がって付いていますが、初めからこんな角度で固定されてしまっているので直せません。中国製の安いラジオはたいていこんなもんです。下にプリント基板の配線図を掲げます。裏ブタを開けると基板の裏側 (ハンダ面) が見えるので、実体配線図も基板裏側から見た形で書きました。

 図3