(2005年8月25日)
低周波発振回路とチャージポンプ回路を組み合わせて、1.5V電源でLED(発光ダイオード)を点滅させる実験をしました。チャージポンプ回路の原理については「LM3909の内部回路」のページに少し書きましたので、ご参照ください。
第1図はトランジスタ2石式の弛張(しちょう)発振回路とチャージポンプの組み合わせです。「エレ工房さくらい」および「Bowden's Hobby Circuits」の記事を参考にしました。ただし回路定数はオリジナルと少し違います。電源を入れると、LEDが約0.8秒に1回点滅(フラッシュ)します。点滅周期はR1およびC1の大きさに比例します。
ブレッドボード上の配線と写真は下記の通りです。
第2図はマルチバイブレータとチャージポンプを組み合わせたものです。これも0.8秒周期で点滅します。第1図の回路と比べるとTR3のベースの抵抗が大きいです。第1図の回路ではこの抵抗を小さくしないと動作しませんでした。
ブレッドボード上の配線と写真は下記の通りです。
第3図の回路は、弛張発振器の2段目のトランジスタで直接チャージポンプ回路をドライブするものです。R2が1kΩのままでは動作しなかったので100Ωにしました。R1を1MΩにすると、第1図の回路と同じく0.8秒周期で点滅しました。これで問題がないのなら、部品点数が少なくてすむのでいいと思います。
ブレッドボード上の配線図と試作写真を下に示します。
第4図は、マルチバイブレータの片方のトランジスタをチャージポンプのドライブと兼用にしたものです。回路定数は3石式(第2図)とまったく同じです。周期も約0.8秒で同じでした。
ブレッドボード上の配線と写真は下記の通りです。