ブレッドボードラジオLM 3909

LM3909を使ったアンプ、ラジオ

 (2005年6月2日)

 LM3909を用いた低周波アンプ、およびラジオの実験をしました。このICにこんな「遊び方」があるとは知りませんでした。

回路図1

 第1図は、三端子ICラジオ用のイヤホンアンプとしてLM3909を用いる回路です。 「エレ工房さくらい」さんに教えていただきました。ICの他はコンデンサが1個だけという非常に簡単な回路です。
 いちおう外部アンテナ端子を設けてありますが、ローカル局ならバーアンテナだけでもうるさいくらいに聞こえます。イヤホンはインピーダンスが32Ωのマグネチック型です。少し音が小さくなりますが、8Ωのイヤホンでも十分実用になりました。また、8Ωのスピーカーを2個直列にしてつないでもそこそこの音量で鳴りますので、ベッドラジオとしてなら使えるかもしれません。
 消費電流は8mAくらいですが、テスタをつなぐと動作状態が変化するようで、正確な測定ができませんでした。
 ブレッドボード上の配線図と試作した写真を下に示します。

実体配線図1 写真1

第2図

 第2図はLM3909を使ったラジオです。ICメーカーの資料に出ていた回路を少しアレンジしました。結果的に上記の低周波アンプと同じ回路になりましたが、この回路ではICが検波もしています。
 こんなものでもちゃんと放送を受信できるから驚きです。ただし十分な音量で聞くためにはゲルマラジオ並みのアンテナが必要です。実用性からいえばトランジスタ1石ラジオの方がましでしょうが、実験としては面白いと思います。
 ボード上の配線と完成写真は下記のとおりです。

実体配線図2 写真2

第3図

 第3図は中波帯の発振回路です。前に実験した導通チェッカーの回路のスピーカーの代わりにコイルとバリコンが入ったような形です。
 ラジオをそばに置くと、無変調の信号が受信できました。発振周波数は、バリコンの容量が最大のとき485kHz、容量を減らしていくと最高1450kHzまで上がりますが、それ以上になると発振が止まってしまいました。
 ボード上の配線図と完成写真を下に示します。

実体配線図3 写真3