ブレッドボードラジオ発振回路の実験

低周波信号発生器の製作

 (2005年12月10日)

 低周波アンプのテストなどに使えるオーディオ信号発生器を作りました。といっても、発振回路本体は市販の基板ユニットを使い、ボリューム、スイッチ、電池などとともにケースに組み込んだだけです。

基板ユニットの写真

 左の写真が本器に使用した信号発生器の基板ユニットです。イーケイジャパン(エレキット)の「簡易信号発生器 PU-2501」というものです。組立キットではなく、完成品の基板ユニットです。価格は1365円でした。

 中身はLM348NというオペアンプICが使われています。基板左上の端子が出力で、正弦波、三角波、方形波の3種の信号を出力します。その右が周波数を可変するボリューム、下の2Pの端子は電源入力(DC9V)です。基板の寸法は50x40mmです。付属品として、006P用のスナップが付いていました。

回路図

 上が今回製作した信号発生器の回路図です。発振回路基板の出力は波形切替スイッチ(S1)を通り、コンデンサCで直流をカットした後、出力レベル調節用のボリューム(VR2)へ入ります。周波数調節用のボリューム(VR1)は基板から外し、別に用意したものをケースに取り付けました。LEDと直列抵抗(3kΩ)は、小さく切った四つ目基板に取り付けてケースの内側に貼り付けました。

 周波数調節ボリューム(VR1)を回すと、発振周波数が8Hz〜7kHzまで変化しました。VR1の抵抗値が高いほど周波数が低くなります。出力電圧は正弦波の実効値で最大1.5Vくらいです。ただし、周波数がうんと低い所とうんと高い所では出力が小さくなります。消費電流は、周波数が1kHzあたりまでは8.7mA (発振回路6.3mA、LED2.4mA) でした。それより周波数が高くなるとだんだん電流が増え、7kHzでは12mAになりました。

 下に完成写真と実体配線図を掲げます。ケースはタカチのSW-100S (100x65x35mm) を使いました。

完成写真

実体配線図