ブレッドボードで始める電子工作
「ブレッドボードで始める電子工作」は、ハンダ付けのいらないブレッドボードを用いた簡単な電子回路の実験について書かれた本です。、トランジスタ1〜2石のラジオ、ICラジオ、LED点滅回路などが収録されています。以下、目次にそって本書の内容を簡単に紹介します。
ブレッドボードで始める電子工作
橋本剛 著
2007年8月発行 B5変形判 146ページ
CQ出版社 定価1890円
「ブレッドボードで始める電子工作」正誤表
- p.16 右段 「0.4インチ x 0.4インチ」 → 「0.3インチ x 0.3インチ」
- p.17 左段 「0.5インチ x 0.5インチ」 → 「0.4インチ x 0.4インチ」
- p.17 左段 「縦0.5インチ x 横0.3インチ」 → 「縦0.4インチ x 横0.2インチ」
- p.17 左段 「なお写真2-7のp右端に写っている」 → 「p」を削除
- p.31 図8-3(b)及び(c) 検波ダイオードはバーアンテナの緑タップにつなぐ
- p.55 図19-3 FETのゲートはコイルの中間タップにつなぐ
- p.96 右段 「Sは9段階で表す信号強度」 → 「5段階」
- p.102 欄外 参考文献 「鈴木憲二」 → 「鈴木憲次」
- p.104 図40-2 電源+からR1kΩへ行く線とC6からVRへ行く線は接続しない
第1部 実験を始める前の準備 (p.9)
- Section01 ブレッドボードとは
- ブレッドボードの構造と使い方、長所、短所。
- Section02 部品の予備加工
- 各部品をブレッドボードに挿しやすいように加工する方法。
- Section03 専用シャーシとパネルの製作
- ブレッドボードを乗せるアルミシャーシ、および大きな部品を取り付けるパネルの製作。
- Section04 テスタと電源器
- 実験に必要なテスタと直流電源器についての解説。
- Section05 部品の数値の読みかた
- 抵抗器のカラーコード、およびコンデンサ・コイルの容量値の読みかたについて。
第2部 ゲルマラジオ (p.25)
- Section06 ゲルマラジオ (p.23)
- 中波用ゲルマラジオの製作。電灯線アンテナについて。
- Section07 短波ゲルマラジオ
- FCZコイルを使用した短波用ゲルマラジオ。6〜18MHzが受信できる。
- Section08 バイアス電源付きゲルマラジオ
- シリコンダイオードや発光ダイオードにバイアスをかけて検波するゲルマラジオ。
- Section09 電池管検波ゲルマラジオ
- 検波に1T4という真空管を使用したゲルマラジオ。フィラメント電源1.5V。
- Section10 ゲルマラジオ+ICパワーアンプ。
- ゲルマラジオにICアンプをつないでスピーカーを鳴らす試み。
- コラム 電気の単位とオームの法則
- 電子工作でよく使われる単位とオームの法則の公式。
第3部 トランジスタを使うラジオ (p.37)
- Section11 トランジスタ検波1石ラジオ (その1)
- トランジスタで検波してイヤホンを鳴らす1石ラジオ。2SC1815を使用。
- Section12 トランジスタ検波1石ラジオ (その2)
- 単巻線のバーアンテナと複巻線のバーアンテナの使い分け。
- Section13 FET検波1石ラジオ
- FET・2SK439Eを使って検波する1石ラジオ。2SK241でも可。
- Section14 低周波増幅1石ラジオ (その1)
- ゲルマダイオードで検波したあと抵抗負荷の1石アンプで低周波増幅。
- Section15 低周波増幅1石ラジオ (その2)
- ゲルマダイオードで検波したあとトランス負荷の1石アンプで低周波増幅。ST-30+クリスタルイヤホン。ST-32+マグネチックイヤホン。
- Section16 低周波増幅1石ラジオ (その3)
- シリコンダイオードで検波する低周波増幅1石ラジオ、およびFETで低周波増幅する1石ラジオ。
- Section17 高周波増幅1石ラジオ (その1)
- トランジスタで高周波増幅したあとゲルマダイオードで検波してイヤホンを鳴らす1石ラジオ。
- Section18 高周波増幅1石ラジオ (その2)
- 高周波増幅+倍電圧検波回路。
- Section19 高周波増幅1石ラジオ (その3)
- FETを使って高周波増幅する。コイルを変えて短波ラジオに。
- Section20 1石レフレックスラジオ (その1)
- 抵抗負荷、およびトランス負荷の1石レフレックスラジオ。
- Section21 1石レフレックスラジオ (その2)
- バーアンテナのタイプによる回路の違いについて。
- Section22 1石レフレックスラジオ (その3)
- FETを使用した1石レフレックスラジオ3種。
- Section23 再生検波1石ラジオ (その1)
- FETのドレイン側から再生をかける1石ラジオ。感度・分離が良くなる。
- Section24 再生検波1石ラジオ (その2)
- FETのソース側から再生をかける実験。
- Section25 再生検波1石ラジオ (その3)
- FETを使った再生検波式短波ラジオ。4.8〜18MHzが受信できた。
第4部 2石ラジオ (p.71)
- Section26 2石イヤホン・ラジオ (その1)
- 各種2石ラジオの実験。トランジスタ検波+低周波増幅。ダイオード検波+低周波2段増幅。高周波増幅+トランジスタ検波。
- Section27 2石イヤホン・ラジオ (その2)
- 高周波増幅+ダイオード検波+低周波段増幅。高周波増幅+倍電圧検波+低周波段増幅。FETによる高周波増幅+ダイオード検波+低周波段増幅。
- Section28 2石レフレックス・ラジオ (その1)
- スピーカーが鳴る2石レフレックスラジオ。1.5V電源、および3V電源。
- Section29 2石レフレックス・ラジオ (その2)
- 9V電源2石直結レフレックスラジオ。FETを使用した2石レフレックスラジオ。
第5部 その他のラジオ (p.81)
- Section30 LMF501Tイヤホン・ラジオ (その1)
- 3本足のラジオ用IC・LMF501Tを使ったラジオ「基本回路A」。CR定数による聞こえ方の違いを調べる。
- Section31 LMF501Tイヤホン・ラジオ (その2)
- 上記とは別の回路「基本回路B」を試す。
- Section32 LMF501Tイヤホン・ラジオ (その3)
- 「基本回路C」。イヤホンのつなぎ方いろいろ。
- Section33 LMF501T+TA7368P ICラジオ
- ICアンプをつないでスピーカーを鳴らす。
- Section34 LMF501T+TA7368P IC短波ラジオ
- FCZコイルを使って短波を受信。
- Section35 LMF501T+バリキャップ・チューニング
- バリコンの代わりにバリキャップ・1SV149を使ってチューニング。
- Section36 LMF501T+Sメータ
- ICのAGC機能を利用してSメーターを振らせる。
- Section37 LMF501T+"色Sメータ"
- 信号強度によってLEDの色が変化する仕掛け。
- Section38 LMF501Tとスピーカ・アンプ
- 1.5V電源でスピーカーが鳴る1石アンプ、および2石アンプ。
- Section39 超再生検波FMラジオ
- 超再生検波方式の1石FMラジオ。2SC1923を使用。ICアンプをつないでスピーカーを鳴らす。
- Section40 TA7792P FMラジオ
- AM⁄FMラジオ用IC・TA7792Pを用いたFMラジオ。電源電圧は1.5VでOK。
- Section41 12BF6単球ラジオ
- 双2極3極管12BF6を使った再生検波式単球ラジオ。電源電圧は12V。
- Section42 12BF6単球ラジオ+ICアンプ
- 上記にNJM386BDによるICアンプを接続してスピーカーを鳴らす。
第6部 ラジオ以外の電子回路 (p.111)
- Section43 水晶発振器を使ったAMトランスミッタ
- 1.038MHzの3端子水晶発振器とトランジスタ用トランスST-32だけでできる超簡単AMトランスミッタ。ラジオの音声を電波に乗せて飛ばす。ブロッキング発振回路の出力を電波で飛ばす。
- Section44 非安定マルチバイブレータによるLED点滅回路
- トランジスタ2石式のマルチバイブレータで2個のLEDを交互に点滅させる。2SC1815x2。
- Section45 非安定マルチバイブレータによる電子ブザー
- 上記の回路の発振周波数を上げてスピーカーから音を出す。LED点滅用の回路と組み合わせて救急車のサイレン音を出す。
- Section46 3段の非安定マルチバイブレータ
- トランジスタ3石の回路で3個のLEDを順次点滅させる回路。各トランジスタのベースにショットキーダイオードをつないだ。
- Section47 PUTを使った低周波発振回路
- PUT・N13T-1を使ったLED点滅回路と音出し回路。
- Section48 弛張発振回路の実験
- トランジスタ2石式の弛張発振回路。2SA1015, 2SC1815。LED点滅回路と音出し回路。
- Section49 1.5VでLEDを点滅させる回路
- 弛張発振回路とチャージポンプ回路の組合せ。非安定マルチバイブレータとチャージポンプ回路の組合せ。いずれもトランジスタ2石式。
- Section50 トランジスタのコレクタ・エミッタ逆接続の実験
- NPNトランジスタ・2SC1815のエミッタにプラス、コレクタにマイナスの電圧をかけて弛張発振をさせる。
- Section51 ツインT型発振回路
- トランジスタ1個で正弦波を発振する回路。2SC1815。
- Section52 LED点滅用IC・M34-2L (その1)
- LED点滅用の発振回路を内蔵したIC・M34-2Lの使い方。基本回路。電球を点滅させる回路。LED2個の交互点滅回路。
- Section53 LED点滅用IC・M34-2L (その2)
- M34-2Lとチャージポンプ回路の組合せ。1.5V電源で赤や青のLEDを点滅させる回路。
- Section54 NANDゲートICを使ったLED点滅回路
- NANDゲートIC・74HC00を使ったLED点滅回路。LED1個の点滅、および2個の交互点滅。
- Section55 トランジスタ・ラジオ用電源器の製作
- 3端子レギュレータIC・NJM317Fを使った電源器。出力電圧は1.5V〜12Vをスイッチで6段階に切り替える。最大出力電流は0.4A。