並四コイルとエアバリコンを使ったレトロ調のゲルマラジオを作りました。「トリオ並四コイル」の資料に出ていたイラストに倣って、木の台の上に組んでみました。聞こえ方は現行の部品を使ったものと同じですが、まあ、見た目が変わっていて面白いかと。
回路は左図の通りです。トリオの並四コイルは手に入らないので、ミズホ通信から出ている復刻品を用いました。バリコンはアルプスのB-15、検波ダイオードは東芝の1N60Aです。ターミナルはバラ売りの端子をアクリル板に取り付けました。これらの部品をたて90mm、よこ130mm、厚さ10mmの板の上に並べ、トリオの資料のイラストを参考にビニール線で配線しました。検波出力のところに1MΩの抵抗が付いていますが、ゲルマニウムダイオードで検波する場合はこの抵抗はいらないと思います。
最初As端子に電灯線アンテナをつないでみたところ、音が小さくてあまり芳しくありませんでした。G端子にアンテナをつなぐと、普通のゲルマラジオくらいの音量になりました。ただ、検波ダイオードもG端子につながっているので、ローカル局どうし少し混信します。同調コイルの途中にタップが出ているといいんですけど。
トリオのデータシートに載っていたゲルマラジオの実体配線図を下に掲げます。本機の配線もこれとほぼ同じです。
(2006年8月10日)