コイルのインダクタンスを変化させて同調を取るミュー同調式のゲルマラジオを作りました。ミュー同調コイルとケースは「チェリー(明光電機)」のキットのものを使用しました。外観と内部の写真を下に示します。ケースの大きさはたて64mm、よこ40mm、厚さ18mmです。
ミュー同調コイルの構造については下の写真を見てください。バーアンテナの中のコアを出し入れするような感じでチューニングします。コアが入ったところでは低い周波数に同調し、コアが抜けたところでは高い周波数に同調します。コアのつまみのところに横向きに付いているピンはストッパーです。コイルのインダクタンスが可変なので同調コンデンサは固定(本器では150pF)でOKです。
本器の回路図と実体図は下記の通りです。チェリーのキットではアンテナとイヤホンはリード線をそのまま出す構造になっていましたが、この部分は端子とジャックを使うように改めました。電灯線アンテナをつないで聞いてみたところ、普通のバーアンテナやスパイダーコイルを使ったものに比べてやや音が小さいように感じました。また、ローカル局どうし少し混信します。ミュー同調だから感度が悪いというわけではないと思いますが。
(2006年8月20日)