科学教材社の「1石チラチラネオン燈キット (M-3)」を作りました。ブロッキング発振回路の出力電圧をトランスで昇圧し、装飾用のネオンランプを点灯するものです。オレンジ色の小さな光がチロチロと動き回ります。
上記が本器の回路図です。よく見かける1石ブロッキング発振回路で、トランスの二次側にネオンランプがつながっています。トランスKT-26はサンスイのST-26の同等品だと思います。電源は単3電池2個の3Vです。消費電流は約20mA、発振周波数はデジタルテスタでの測定では3.8kHzでした。動作中はトランスから「キーン」という小さな音が聞こえます。出力電圧はテスタでは20数V程度しか表示しませんが、ネオン管が光るということは、瞬間的には70V以上になっているはずです。
ネオンランプは旭工電機工業の「フリッカーランプ」というものです。普通はAC100Vに直接つないで使うようです。内部は炎の形?をした2枚の平板電極がごく接近して配置してあり、直列に抵抗が入っています。このネオンランプは全体が一様に光るのではなく、下の写真のように、オレンジ色の小さい光が電極の周縁部分に沿って不規則に動き回ります。静止画では雰囲気がうまく伝わりませんが、一定の範囲で細かく往復することもあれば、離れたところへぴょんと飛び移ったり、はたまた数秒間同じ場所にとどまって光ったりと、実に不思議で面白い光り方をします。
下に、実体配線図と真上から見た写真を掲げます。キットに入っていた平ラグ板は5Pでしたが、ゆったり配線したかったので手持ちの6Pのものに換えました。
ネオンランプを直接AC100Vにつないで点灯させてみました。放電する面積が大きくなって、ろうそくの炎がゆらいでいるように見えます。これが本来の光り方ですね。