トランジスタ回路用の電源器です。「その1」と同じ回路ですが、トランスを大きくして出力電流が1A近くまで取れるようにしました。
出力電流がゼロのとき、および1Aのときの各レンジでの入力電圧と出力電圧は下記の通りです。出力電流1Aでもトランスの発熱はたいしたことありませんが、0.8A程度でやめておいたほうが安全かもしれません。
出力電流=0A | 出力電流=1A | ||||
レンジ | 入力電圧 | 出力電圧 | レンジ | 入力電圧 | 出力電圧 |
1.5V | 10.9V | 1.51V | 1.5V | 7.88V | 1.50V |
3V | 10.9V | 3.03V | 3V | 7.88V | 3.02V |
5V | 10.9V | 5.05V | 5V | 7.88V | 5.03V |
6V | 17.2V | 6.06V | 6V | 12.3V | 6.04V |
9V | 17.2V | 9.10V | 9V | 12.3V | 9.07V |
12V | 20.2V | 12.1V | 12V | 14.4V | 12.1V |
下に実体配線図と内部の写真を掲げます。ブリッジダイオードとレギュレータICは長辺40mm、短辺20mm、長さ70mm、厚さ2mmのアルミアングルにねじ止めしました。R3〜R7はロータリースイッチ(S2b)の端子にハンダ付けしました。ケースの大きさは間口90mm、高さ60mm、奥行き125mmです。
本器の製作に使用した部品は下記の通りです。
最後にちょっとぼやきを。本器の製作のため川崎市のサトー電気に2回路6接点のロータリースイッチと360Ωの抵抗を注文したら、2回路5接点のスイッチと330Ωの抵抗が送られてきました。実は「その1」の製作の際もまったく同じ品違いがありました。前回は注文し直したのですが、今回は面倒くさいので代用品で間に合わせました。サトー電気は細かい部品も通販してくれるので助かりますが、品違いや品不足が多いのが玉にキズです。