非同調の高周波増幅回路が付いた再生検波式の短波ラジオです。
同調コイルはFCZ9MHz、バリコンは270pFの単連ポリバリコンを使いました。高周波増幅回路のプレートに22μHのチョークコイルを入れ、5pFのコンデンサで検波段と結合しました。また、検波回路の高周波フィルターは、22μHのチョークコイルと10kΩの抵抗を並列にしたものをつなぎました。
高周波増幅なしの再生検波ラジオと比べると確かに感度がアップしているようですが、短波では放送の強さが刻々変化するので正確な比較はできません。選択度は同じくらいです。同一のメーターバンド内の放送もある程度分離できますので、まあまあ実用になるかと思います。
再生のかかり具合は周波数によって少しムラがあります。言葉で説明しにくいのですが、中波のように素直な感じではありません。回路をいろいろいじってみましたが、目立った改善はみられませんでした。必ずしも、再生が強く起これば感度が良いというものでもないようです。
受信範囲は、2mのアンテナをつないだ状態で5.8〜18MHzになりました。一応上から下までまんべんなく聞こえていますが、細かく調べればスポット的に感度の悪い周波数がありそうな気がします。
(2004年10月8日)