5極3極管の6U8を使ってセパレート式再生検波をやってみました。
12AT7のときより大きな音が出ます。通常の5極管による再生検波と同じくらいです。再生発振が起きるプレート電圧は5〜7Vとかなり低くなりました。同調周波数は505〜1640kHzです。
セパレート再生のメリットとは何か、自分なりに考えてみました。
主に短波ラジオなどで検波管のスクリーン電圧を変えて再生をかける場合、周波数によってはスクリーン電圧の低いところで再生発振が起きてしまって、検波管としての感度が悪くなることがあります。これを防ぐには再生コイルの巻き数を細かく調節するか、1バンドあたりの受信範囲を狭くするしかありません。しかし、別個の真空管を再生専用に使うことで再生回路を独自に調節することが可能になり、検波管をいつでも最高の状態で動作させることができるのではないかと思います。
(2004年8月25日)