オーディオアンプでよく見かけるSRPPをラジオの出力回路に応用してみました。真空管は12AU7、出力トランスはトランジスタ用のST-32(1.2kΩ:8Ω)です。
動作理論などはまったくわからないので形だけ真似してみたんですが、ちゃんと音が出ました。出力回路に6C4を使ったときと同じような聞こえかたです。音質は少し違って聞こえますが、これはたぶん出力トランスの違いによるものでしょう。
いつものように900kHzの変調波を入力したときの各部のAC電圧は、V2の2ピンが0.86V、1ピンが3.40V、8ピン及びOPT一次側が2.37V、OPT二次側が0.153Vでした。
SRPPは高級なオーディオアンプによく用いられる回路です。もちろん、このラジオをHiFiだなどと言うつもりは毛頭ありませんが、出力インピーダンスが低くなるのでトランジスタ用の出力トランスがそのまま使えるのはひとつのメリットだと思います。
(2004年8月9日)