mT管トランスレス5球スーパー(その1)
mT管を使用したトランスレス5球スーパーを製作しました。真空管のラインナップは12BE6-12BD6-12AV6-35C5-35W4です。回路はほぼ標準的なものですが、手持ち部品の都合で一部中途半端な定数のCRを使用しています。アンテナ端子に数十cmのビニール線をつなぐだけでローカル局はガンガン聞こえます。もう少し長いアンテナをつなぐと遠距離局が多数受信できました。B電源回路のマイナス側がACラインの片側と直結されているので、使用する際は電源プラグの極性を合わせる必要があります。トランスレスはノイズが多いという先入観があったのですが、本器は非常に静かで聞きやすいラジオになりました。
コイルは「あさひ通信」の2本組スーパーコイルを用いました。アンテナコイルは1インチ径の普通の空芯コイルです。一方OSCコイルはTR用IFTと同じ10mm角のシールドケースに入っているので、こちらは穴あきプリント基板に取り付けてラグ端子を出しました。バリコンは330pFの2連ポリバリコンです。このバリコンは背面にトリマーコンデンサが付いていますが、パネルに取り付けてしまうと回しにくいので、別に20pFのトリマーコンデンサを2個用意しました。IFTは「TOWA」というブランドの中古品です。それから12AV6にはアルミ製のシールドケースを被せました。
シャーシは0.5mm厚のアルミ板を曲げて自作しました。0.5mm厚ではヘナヘナでだめかと思いましたが、箱形に組んでしまえば結構しっかりしています。何より値段が安いし、切ったり曲げたりの加工も楽です。サイズは間口200mm、高さ110mm、奥行90mmです。
本器に使用した部品は下記の通りです。
- V1 真空管 12BE6 1本
- V2 真空管 12BD6 1本
- V3 真空管 12AV6 1本
- V4 真空管 35C5 1本
- V5 真空管 35W4 1本
- L1,L2 2本組スーパーコイル(あさひ通信) 1組
- IFT1,IFT2 455kHzIFT 2本組(TOWA) 1組
- OPT 2.5kΩ:8Ω(中古品) 1個
- VC1,VC2 2連ポリバリコン 330pFx2 1個
- TC1,TC2 トリマコンデンサ 20pF 2個
- C1 セラミックコンデンサ 0.047μF 50V 1個
- C2 セラミックコンデンサ 51pF 50V 1個
- C3 スチロールコンデンサ 330pF 50V 1個
- C4,C7 セラミックコンデンサ 0.01μF 50V 2個
- C5,C6 セラミックコンデンサ 120pF 50V 2個
- C8 セラミックコンデンサ 150pF 500V 1個
- C9 セラミックコンデンサ 0.01μF 500V 1個
- C10 電解コンデンサ 22μF 16V 1個
- C11 セラミックコンデンサ 0.0047μF 500V 1個
- C12,C13,C14 電解コンデンサ 22μF 160V 3個
- C15 セラミックコンデンサ 0.01μF 2kV 1個
- VR 可変抵抗器 500kΩ A型 1個
- R1 カーボン抵抗 22kΩ 1⁄4W 1本
- R2 カーボン抵抗 82Ω 1⁄4W 1本
- R3 カーボン抵抗 1.8MΩ 1⁄4W 1本
- R4 カーボン抵抗 51kΩ 1⁄4W 1本
- R5 カーボン抵抗 5.1MΩ 1⁄4W 1本
- R6 カーボン抵抗 220kΩ 1⁄2W 1本
- R7 カーボン抵抗 510kΩ 1⁄4W 1本
- R8,R10 酸化金属皮膜抵抗 220Ω 1W 2本
- R9 酸化金属皮膜抵抗 470Ω 1W 1本
- R11 酸化金属皮膜抵抗 22Ω 2W 1本
- SP スピーカー 口径70mm, 8Ω 1個
- S トグルスイッチ 3P 1個
- F ヒューズ 1A 1本
- F ヒューズホルダ 1個
- NE ネオンランプ AC100V用抵抗入り 1個
- 真空管ソケット mT7ピン用 5個
- 真空管シールドケース 12AV6用 1個
- マイクコンセント 2P 1個
- 陸式ターミナル 赤 1個
- ツマミ 33mm径,28mm径 各1個
- 平ラグ板 15P 1枚
- 立ラグ板 3P 1個
- 穴あき基板 35mmx35mm 1枚
- 金属スペーサー 10mm 4本
- アースラグ 10個
- ツメ付きハトメ 4個
- 0.5mm厚アルミ板 290mmx220mm 1枚 (シャーシ及び前面パネル用)
- 0.5mm厚アルミ板 180mmx100mm 1枚 (左右側板用)
- 配線材、ねじ、ナット 適宜
(2006年10月18日)