前作の高一ラジオの検波段をプレート検波にしてみました。
遠距離受信ではグリッド検波に比べて少し劣りますが、ローカル局を聞いている限りではほとんど違いはありません。15cmのアンテナでうるさいくらいに鳴ります。
感度ボリュームを上げていくと、グリッド検波のときよりやや早い段階で発振が起きます。最初、プレートのチョークコイル(L2)を小さいものに変えてみたのですが、かえって発振しやすくなったので、L2は10mHのままにして、結合コンデンサ(C3)を5pFに減らしました。
グリッド検波でもプレート検波でも、複同調の高一ラジオは高感度なので、アンテナ線をつながなくてもローカル局はそこそこの音量で聞こえます。コイルはシールドされていますが、コイルとアンテナ端子をつなぐ数cmのリード線が電波を捉えているのだと思います。
(2004年9月27日)