「複同調グリッド検波高一ラジオ」のコイルをFCZ9MHzに換えて短波ラジオにしました。高周波増幅管のプレートには、単同調高一ラジオと同じく、22μHのチョークコイルと10kΩの抵抗を並列にして入れました。
単同調の高一ラジオに比べ、感度・選択度ともにアップしました。高周波増幅なしの再生検波ラジオと比べると、選択度は同じくらい、感度はこのラジオの方がややまさっているように感じます。
中波ラジオのときと同様、一部の周波数で発振してしまうので感度ボリュームを少し絞る必要があります。プレートのLとRを調整すれば発振を抑え込むこともできますが、それでは全体的に感度が下がってしまいます。結局、再生検波ラジオのように、受信周波数を変えるたび感度ボリュームを細かく調節しないと、最高の状態で受信できません。
受信周波数範囲は、2mのワイヤアンテナをつないだ状態で5.5〜17.6MHzです。
(2004年9月28日)