6BJ6で高周波増幅した後、6AQ5で再生グリッド検波し、プレートに出力トランスを入れて直接スピーカーを鳴らす2球ラジオです。検波コイル(TRスーパー用OSCコイル)の二次巻線を利用して再生をかけました。
数十cm程度の短いアンテナでもまずまずの音量で受信できます。ハイμの3極管で再生検波したくらいの感度でしょうか。しかし、同調バリコン、感度ボリューム、再生バリコンと調節箇所が3つもあり、しかもひとつ動かすと他の2つも再調節しなくてはならないのでちょっと面倒くさいラジオです。でもうまく調節すれば聞きやすい音で鳴ってくれます。
検波管のグリッドコンデンサ(C4)は100pFのままなので、受信周波数の上限は1580kHzぐらいに下がります。6AQ5単球ラジオのようにC4を小さくすれば中波帯の上端までカバーできるのですが、C4をいじると高周波増幅回路にも影響が出るようなのでやめました。また、周波数によって再生のかかり方にムラがあるので、検波管のプレートチョーク(L4)と並列に10kΩの抵抗を入れました。
(2004年9月29日)