トランジスタ1個だけでできる、ツインT形とよばれる低周波発振回路の実験をしました。
第1図は低周波アンプのテスト用発振器です。トランジスタのベース・コレクタ間につながるフィルターの形から、ツインT形とよばれています。この回路は「ラジオの製作」に載っていたものですが、製作記事の通りに作ると周波数が少し高いので、CRの定数を調整しました。また、電源電圧を3Vから1.5Vに下げました。
第1図の定数で、約520Hzで発振します。出力ジャックにクリスタルイヤホンをつなぐと澄んだきれいな音が聞こえました。圧電スピーカーを鳴らすには少し力不足です。この回路は正弦波を発振するそうですが、オシロスコープを持っていないので、本当に正弦波になっているかどうかはわかりません。
フィルター部分のCRの値を大きくすると発振周波数が低くなりますが、単純に反比例するというのでもなさそうです。また、組み合わせが悪いとすぐに発振が停止してしまいます。電源電圧を3Vに上げると少し音が大きくなり、また発振周波数も少し高くなります。
ブレッドボード上の配線と試作写真は下記の通りです。
第2図の回路は1石アンプを追加して8Ωスピーカーが鳴るようにしたものです。それほど大きな音は出ません。ベース抵抗R5を小さくしても同じでした。
ブレッドボード上の配線と試作写真は下記の通りです。
(2005年9月1日)