ブレッドボードラジオ電源器の製作

トランジスタラジオ用電源器(その2)

 トランジスタ回路用の電源器です。「その1」と同じ回路ですが、トランスを大きくして出力電流が1A近くまで取れるようにしました。

 写真1

 回路図

 出力電流がゼロのとき、および1Aのときの各レンジでの入力電圧と出力電圧は下記の通りです。出力電流1Aでもトランスの発熱はたいしたことありませんが、0.8A程度でやめておいたほうが安全かもしれません。

出力電流=0A出力電流=1A
レンジ入力電圧出力電圧 レンジ入力電圧出力電圧
1.5V10.9V1.51V 1.5V7.88V1.50V
3V10.9V3.03V 3V7.88V3.02V
5V10.9V5.05V 5V7.88V5.03V
6V17.2V6.06V 6V12.3V6.04V
9V17.2V9.10V 9V12.3V9.07V
12V20.2V12.1V 12V14.4V12.1V

 下に実体配線図と内部の写真を掲げます。ブリッジダイオードとレギュレータICは長辺40mm、短辺20mm、長さ70mm、厚さ2mmのアルミアングルにねじ止めしました。R3〜R7はロータリースイッチ(S2b)の端子にハンダ付けしました。ケースの大きさは間口90mm、高さ60mm、奥行き125mmです。

 実体図

 写真2

 本器の製作に使用した部品は下記の通りです。

 最後にちょっとぼやきを。本器の製作のため川崎市のサトー電気に2回路6接点のロータリースイッチと360Ωの抵抗を注文したら、2回路5接点のスイッチと330Ωの抵抗が送られてきました。実は「その1」の製作の際もまったく同じ品違いがありました。前回は注文し直したのですが、今回は面倒くさいので代用品で間に合わせました。サトー電気は細かい部品も通販してくれるので助かりますが、品違いや品不足が多いのが玉にキズです。