ブレッドボードラジオ学研電子ブロック

学研電子ブロック〜NE555によるLEDの点滅

 タイマーIC・NE555を使ってLEDを点滅させる実験をしました。回路の種類は無安定マルチバイブレータになります。

光実験No.17「NE555基本回路・無安定マルチバイブレータ」

 無安定マルチバイブレータによるLED点滅回路です。点滅周期は約3.2秒でした。1.6秒間点灯、1.6秒間消灯を繰り返します。R1を大きくすると点滅周期が長くなりますが、長くなるのは点灯時間で、消灯時間はほとんど変化しません。実験結果を下の表に記します。R1=R2のときは点灯時間が消灯時間の2倍になります。あまり厳密な測定はできませんが、R1が200Ωのときだけ消灯時間が少し長くなるように思います。

R1(Ω)R2(Ω)点灯時間(秒)消灯時間(秒)
47k47k3.01.5
10k47k1.91.5
4.7k47k1.71.5
1k47k1.61.5
200Ω47k1.61.6

 図1

 下は部品を1個減らした回路です。これでも動作します。点滅周期は1.1秒 (点灯0.7秒、消灯0.4秒) でした。

 図2

光実験No.18「NE555・LEDランプの交互点灯」

 2個のLEDが交互に点灯する回路です。周期は1.1秒で、LED緑の点灯時間が0.7秒、LED赤の点灯時間が0.4秒になりました。R1を200Ωにすると、2個のLEDがほぼ等分に光ります。このときの周期は約0.8秒でした。

 図3

 下記はフルカラーLEDが赤くなったり緑になったりする回路です。555の出力がLレベルのときはフルカラーLEDのRが通電してLEDは赤く光ります。555の出力がHレベルのときはトランジスタがオンになり、Gが通電してLEDは緑に光ります。周期は約0.8秒でした。

 図6a

 図6b

光実験No.21「NE555無安定マルチバイブレータ・デューティ比の連続変化」

 点灯時間と消灯時間の割合をボリュームで連続的に変化させる回路です。ボリュームのスライダーの位置がR1側の端のとき (ツマミを左端へ回したとき) は点灯時間と消灯時間がほぼ同じになります。このときの点滅周期は約0.9秒でした。スライダーがR2側へ行くほど、つまりボリュームのツマミを右へ回すほど、点灯時間の割合が長くなり、また点滅周期は短くなります。

 図4

 上の回路では点灯時間を消灯時間より短くすることはできませんが、ダイオードを1個追加するとそれが可能になります。下記の回路です。ボリュームのツマミ位置が左端のとき、LEDは一瞬だけ光ります。右端のときは逆に一瞬だけ消灯します。C1を0.1μFにすると点滅スピードが速くなり、人間の目には連続点灯しているように見えます。この状態でボリュームを回すとLEDの明るさをスムーズに変えることができます。ボリュームを右へ回すほど明るくなります。

 図5