タイマーIC・NE555を使った音出し回路 (電子ブザー) の実験をしました。前項のLED点滅回路より周波数の高い無安定マルチバイブレータです。回路集の本にはこのタイプの回路が載っていないので、自分で適当にやってみました。
下記は出力信号をイヤホンで聞くタイプです。R1, R2, C1はいずれも大きいほど低い音になります。R1を1kΩ固定にしてR2とC1を変えてみたときの発振周波数を下表に示します。下の回路図どおりに組むと820Hzの音が出ます。出力が大きいので抵抗で分圧しました。
| C1(F) | R2(Ω) | 周波数(Hz) | 
| 0.05 | 4.7k | 2800 | 
| 0.05 | 10k | 1400 | 
| 0.05 | 47k | 310 | 
| 0.1 | 4.7k | 1650 | 
| 0.1 | 10k | 820 | 
| 0.1 | 47k | 170 | 
 
下記は出力をICアンプにつないでスピーカーを鳴らすものです。ブロッキング発振回路やトランジスタ2石の無安定マルチでは、イヤホンをつないだときとICアンプをつないだときとでは音の高さが違いますが、この回路はICアンプをつないでもまったく音が変化しません。
 
 
上記の回路のR2を50kΩのボリュームに変えたものです。ボリュームの抵抗値が大きいほど、すなわちツマミを右へ回すほど低い音になります。実験では、ツマミが右端のとき160Hz、左端のとき1690Hzでした。
 
 
R2のところにCdSをつないでみました。CdSにあたる光が強いほど高い音になります。器用な人なら、CdSの上に手をかざしてメロディを演奏できるかもしれません。
 
 