タイマーIC・555を使用した各種応用回路の実験をしました。どれも興味深い動作をする回路です。いろいろいじってみたい気もしますが、部品点数が多くてブロックの組み替えが大変なので、今回は回路集の通りに組んで動作の確認をするだけにとどめました。いつかブレッドボードで追試してみようと思っています。
LEDが約5秒ごとに点滅する回路ですが、R3, R4, C2のはたらきにより、オンオフがゆっくり切り替わります。そのためホタルの光のようにジワーッとした点滅になります。特に消灯する際は長く尾を引きます。R3+R4及びC2が大きいほど「ジワーッ」の時間が長くなります。LEDは緑に加えて赤を少し出しているので、黄緑色に光ります。
青が8秒間点灯、次いで黄色が1秒間点灯、さらに赤に変わって7秒間点灯、という動作を繰り返します。IC・555とリレーからなる回路は無安定マルチバイブレータで、赤と青を交互に点灯させます。一方TR2とTR3は単安定マルチバイブレータを構成しています。赤が点灯する瞬間にこの単安定マルチバイブレータにトリガーをかけ、短時間だけ緑を発光させます。これにより赤点灯の最初の1秒間だけ黄色になる仕組みです。TR1とTR3は共通にできそうですね。
部品点数が多いので、EX-150本体と光実験用拡張ボックスを使用します。両者は3本の接続コードで結ばれます。また拡張ボックスの方には3Vの電池をつなぎます。いくつかの部品ブロックはリード線ブロックの代用として使われています。下のブロック配置図では、回路動作に関係ない部品は色を薄くしました。
赤LEDの点滅に合わせて「ピーポーピーポー」という音が出る回路です。LED消灯時は「ピー」、LED点灯時は「ポー」と鳴ります。点滅周期は約1.3秒でした。私の実験では「ピー」が1050Hz、「ポー」が840Hzになりましたが、回路集の解説によると、本物の救急車のサイレンの音は960Hzと770Hzの繰り返しになっているそうです。
外国の映画に出てくるパトカーの「ヒュンヒュン」というサイレン音を出す回路です。音に合わせてLEDが点滅します。LEDは約0.4秒周期で点滅しますが、デューティ比は75%です。つまり全周期の3⁄4の期間点灯、1⁄4の期間消灯します。発振音はLEDが消灯しているとき高い音、つまり「ヒュン」の「ヒ」の部分が出ます。
放送を受信していないときは緑LEDが点灯し、放送を受信すると赤LEDが点灯するというものです。ラジオ部分は2石レフレックスですが、このラジオの検波出力を2石アンプで増幅し、IC・555のトリガ端子に加えます。ラジオのダイヤルを放送のない所に合わせ、50kΩボリュームを回して緑LEDが点灯するように調節します。私の実験では、43kΩくらい (つまみを右端からちょっと左に戻したあたり) が適当でした。ラジオのダイヤルを回して放送をキャッチすると、555の出力が反転し、緑LEDが消えて赤LEDが点灯します。