ブロックキング発振回路を使った「うそ発見機」の実験をしました。お友達にテスト電極を手で持ってもらい、いろいろな質問をします。うそをつくと手に汗をかいて皮膚の電気抵抗が変化し、それによって発振音も変化するのでうそを見破ることができるそうです。ほんとかなあ。
回路図とブロック配置図を下に掲げます。テスト端子を両手で持つとイヤホンからブザー音が聞こえます。テスト端子に軽くふれたり強く握ったりすると音が変化するのがわかります。発振音は以前テレビで見た「釧路湿原のタンチョウ」の鳴声に似ていると思いました。
回路は前項の3パターンのうちのタイプAに属します。トランジスタのエミッタに入っている1kΩの抵抗は、テスト端子をショートしたときトランジスタが壊れないようにするためのものではないかと思います。下図はこの回路のバリエーションです。[1]はテスト端子をトランス巻線の端につないだものです。この場合、トランスの一次側と二次側を逆にしても動作します。[2]と[3]はイヤホンのつなぎ方を変えたものです。どれでもOKですが、音程 (発振周波数) や音色は少し変化します。
発振音をスピーカーで聞けるようにしたものです。発振回路は上の図の[1]に近い形です。この回路はエミッタに抵抗が入っていませんが、電源を+Bから取っているので、コレクタ電流は最大でも5mA程度に制限されます。発振音は「キュ〜」てな感じであまりきれいな音ではありません。前に実験したレフレックスラジオが発振したときの音に似ています。
下記は「タッチブザー」の回路図とブロック配置図です。遊び方はうそ発見機と同じです。テスト端子に手を触れると「ビィ〜」という汚い音が出ます。テスト端子だけをショートさせると比較的きれいな「ピー」という音ですが、そこへ指で触れると「ビィ〜」という音に変わります。