学研電子ブロックを使って「電子サイレン」の実験をしました。キースイッチを押したときと放したときとで発振周波数が変わる回路です。スイッチを押したり放したりすると救急車のサイレンのような音が出る・・・・はずなのですが、なかなかそれらしい音になってくれません。
「タイプC」 (私が勝手に付けた名前です) のブロッキング発振回路のベース〜エミッタ間にコンデンサをつないだり放したりするものです。発振周波数は、SW1がオフのとき860Hz、オンのとき1090Hzでした。あまりきれいな音ではないし、音量もイマイチです。
上記の回路をスピーカー式にしたものですが、これもなんだかしょぼくれた音です。発振が弱くてデジタルテスタでは周波数を測定できませんでした。
もう少し何とかならないかと思って試行錯誤した結果が下の回路です。救急車のサイレンに聞こえるかどうかはともかく、いちおう安定して大きな音が出るようになりました。最初の回路とは逆に、スイッチを押すと周波数が低くなります。R2を変えてみたときの発振周波数は下記の通りです。47Ωというのは、「4mA」と表示されたメーター用分流抵抗です。
R2 | 0Ω | 47Ω | 200Ω |
SW1オフ | 490Hz | 550Hz | 860Hz |
SW1オン | 410Hz | 470Hz | 800Hz |
下記は「タイプA」の発振回路で電子サイレンを作ってみたものです。ベース抵抗をショートすることによって周波数を変化させます。SW1オフのとき920Hz、オンのとき790Hzになりました。音量、音程ともにまずまずといったところなんですが、スイッチを押すとき接点に直接指がふれると音が濁ってしまいます。爪の先でちょんと押すか、余った部品ブロックのプラスチック部分などで押さないとだめです。