ブロッキング発振回路を応用した「電子小鳥」の実験をしました。「ピヨピヨ」という音を出す回路です。
「タイプB」のブロッキング発振回路にCRを追加して音に変化をつけたものです。「ピヨッ、ピヨッ」というような音が出ます (「ピ」は高い音、「ヨ」は低い音)。周期は0.7秒くらいです。音量はあまり大きくありません。
R1を10kΩに変えると周期が長くなります。つまり最初の「ピヨッ」と次の「ピヨッ」の間の間隔が長くなります。C1を47μFに変えると「ピ〜ヨッ、ピ〜ヨッ」という音になります。R1とC1を取ってしまうと普通の「ピー」という音になります。エミッタの1kΩ (R3) をショートすると約1秒周期で「ピュ、ピュ、ピュ」と鳴きます。C2を0.01μFにすると音色・周期は同じで音程だけが低くなります。R2を560kΩにすると周期が短くなります。
この回路は少し硬い音色です。言葉で表現すると「キュッ、キュッ、キュッ」という感じでしょうか。C2+C3を0.005μFのコンデンサ1個にしたほうが鳥の鳴き声に近くなると思います。
この回路では発振回路の出力をトランジスタで増幅してからICアンプに入れています。音は大きくなりますが、あまり鳥の鳴き声らしくありません。「ピショッ、ピショッ」という感じの鋭い音です。