学研電子ブロックを使ってメロディICの実験をしました。部品ブロックの説明のページにも書きましたが、電子ブロックのメロディICは、トランジスタと同じ形をした3端子のものです。ICとともに2本の抵抗が組み込まれていて、6Vの電源につないでもICには3Vの電圧がかかるようになっています。型番は「BT66・・・」のように見えます。曲は「ラブミーテンダー」でした。私は同じ曲の入った「UM66T-11」というICを持っていますが、これとは少しアレンジが違います。
まず最初にいちばん簡単な回路をやって見ました。下記はICの出力にイヤホンをつないで聞く回路です。音が大きいので47kΩの抵抗を入れました。1コーラスは約30秒です。電源を入れると必ず曲の最初から演奏します。
下記は出力をICアンプにつないでスピーカーを鳴らすものです。ボリュームをかなり絞った状態でも十分な音量で鳴ります。
下記の2つの回路は光実験回路集No.32「メロディICの基本回路1 +電源のON⁄OFF」とNo.33「メロディICの基本回路2 −電源のON⁄OFF」です。ICのプラス側およびマイナス側にキースイッチを入れたものです。スイッチを押している間だけメロディが鳴ります。出力に1MΩという大きな抵抗が入っているので、上の回路に比べると音が小さいです。
トランジスタを使ってメロディICをドライブします。動作は上のNo.32と同じです。単純にメロディICを動かすだけならトランジスタは必要ありませんが、次に出てくるCdSによるコントロールなどの際にはこういう形にする必要があります。
メロディICとCdSを組み合わせた回路です。CdSに光があたるとICの電源が入ってスピーカーからメロディが流れます。上のNo.34のスイッチをCdSにおき換えた形です。懐中電灯の光を直接あてるなど、強い光だけに反応します。R2 (4.7kΩ) を取り去ると、部屋の照明など弱い光にも反応するようになります。そのかわり、音を止めるには真っ暗にしないとだめです。
上記No.35と逆の動作をする回路です。CdSの受光口を指でふさぐとメロディが鳴ります。
タイマーIC・555による単安定マルチバイブレータの出力にメロディICをつないだものです。CdSに光があたっていると音は出ません。CdSにあたる光が一瞬でもさえぎられると555のタイマーがスタートし、約5秒間メロディが流れます。下記の回路定数ではある程度明るい場所でないと音が鳴りっぱなしになるので、部屋の照明で実験する場合はR1を47kΩくらいにしたほうがいいと思います。