無安定マルチバイブレータによる音出し回路の実験をしました。
回路集を見ても無安定マルチによる音出し回路はほとんど載っていないので、基本的なものを自分でいくつかやってみました。下はイヤホンで聞く電子ブザーです。出力周波数は850Hzになりました。R2, R3が大きいほど、またC1, C2が大きいほど低い音になります。イヤホンはR4の両端につないでもOKです。
下記はICアンプにつないでスピーカーを鳴らすものです。周波数は810Hzでした。音が大きいので、ボリュームはかなり絞った状態で十分です。
ボリュームを回すと音の高さが変わる回路です。ボリュームVR1の抵抗値が大きいほど (ツマミを右へ回すほど) 低い音になります。実験では240Hzから2360Hzまで変化しました。C1は0.1μFに換えました。
これは回路集に載っていたものです。SW1を押すと約690Hzで「プー」と鳴ります。スイッチを放すと、音がだんだん高くなりながらゆっくり消えていきます。
無安定マルチバイブレータの出力をトランスで昇圧して高い電圧を発生させる回路です。一種のDC-ACコンバータですね。トランス二次側の出力電圧はAC24V、周波数は1260Hzでした。トランス2次側の負荷抵抗を4.7kΩ1個だけにすると、出力電圧はAC16Vに下がりました。発振音をイヤホンで聞くようになっていますが、かなり大きい音なので注意してください。R4を47kΩくらいにするとちょうどいい音量になります。もっとも、スピーカーからも音が漏れてくるのでイヤホンはいらないと思いますが。