学研電子ブロックを使って、ダイオード検波1石ラジオ、およびその後ろにICアンプが付いたラジオの実験をしました。
ゲルマニウムダイオードで検波したあと、トランジスタで低周波増幅してイヤホンを鳴らすラジオです。60cmのアンテナ (赤い接続コード) をつなぐと小さい音で聞こえました。イヤホンはR2 (4.7kΩ) の両端につなぐこともできます。
トランジスタのコレクタの負荷の一部がトランスになった回路です。
上記No.7のラジオにICアンプをつないだ形です。十分な音量でスピーカーを鳴らすことができます。ここまでの3種の回路はトランジスタの出力側のバイパスコンデンサ (C2) の容量がそれぞれちがいますが、聞こえ方にそれほど違いはありません。容量を大きくすると若干柔らかめの音になります。
上記のラジオのコレクタにトランスを入れたものです。イヤホンで聞いたときはわかりませんでしたが、スピーカーで聞くと、トランス式は少し硬い感じの音です。
ところで、トランス負荷のラジオでわざわざ抵抗を直列に入れているのはなぜでしょう。何かの原因で電流が流れすぎたときトランジスタを保護するためでしょうか。試しに、コレクタの負荷をトランスだけにした回路を実験してみました。これでも聞こえ方は変わらないように思います。
これまでの回路はすべて検波ダイオードの前からバイアスをかけています。こうすると検波ダイオードのはたらきが良くなって感度がアップするそうです。ちなみに、下記は検波回路を独立させてトランジスタにだけバイアスをかける回路です。私の耳では、両者の違いがよくわかりません。