学研電子ブロック「EX-150復刻版」の本体内部がどうなっているか調べました。
上の写真左は、EX-150の裏ブタを外したところです。部品ブロックを並べるエリアの右側にバーアンテナ、上部には乾電池、ICアンプのプリント基板、メーター、バリコンなどが見えます。電源スイッチとボリューム、CdSはプリント基板に取り付けられています。スピーカーは乾電池の下にあります。バリコンはAMスーパー用2連バリコンの両ユニットが並列に接続されていました。
右下の写真はメーターのアップです。外側に電圧・電流目盛 (0〜4) 、内側に抵抗目盛 (400〜0) があります。前項にも記したとおり、残念ながらこのメーターは動きません。
解説書「学研電子ブロックのひみつ」を参考に、内部の回路図を書きました。一部、本と違っているところがあったので、現物に合わせてあります。
下のほうの色がついたところは部品ブロックを並べるスペースです。ここは正面から見たときと同じ配置で書いてあります。電源端子「+Aout」は電池のプラスにつながっています。「+Bout」はデカップリング回路を経由した電源端子です。「-out」はGNDで、電池のマイナスにつながります。
アンプICはLM386が使われています。電池のプラス (+Aout) とICの電源端子の間にはダイオードが挿入されています。これは電池の逆挿しによってICが壊れるのを防ぐためでしょう。本体の電源スイッチを入れるとICアンプの電源もONになります。
CdS、メーター、ボリュームはそれぞれ独立しています。部品ブロックで配線しなければどこにもつながりません。したがって、たとえばイヤホンラジオなどを組んでこれにICアンプをつなぐときは、リード線のブロックを使ってラジオの出力→ボリューム→ICアンプ入力と配線する必要があります。また、バーアンテナの一次コイルのタップは、回路図の通り、アンテナ側に近いところから出ています。
プリント基板のパターンおよび各ユニット間の結線図を下に示します。こちらは本体の裏側から見た図ですので、部品ブロックのスペースの端子配置は上の回路図と左右が逆になっています。
本体の側面に、外部DC電源用のジャックを付けました。使用したジャックはスイッチ付きの3Pのタイプです。外部電源のプラグを挿すと、乾電池への接続が切れて外部電源に切り替わります。外観と端子の接続図は下記の通りです。極性は手持ちの電源器 (自作) に合わせて中心がプラス、外側をマイナスとしました。
配線図と取付け後の写真を下に掲げます。これで乾電池の消耗を気にせずに実験ができます。