ブレッドボードラジオ学研電子ブロック

学研電子ブロックの遊びかた

 学研電子ブロック「EX-150復刻版」と「拡張キット光実験60」を使って簡単な回路を組んでみました。

1. 電球を点灯させる回路

 最初はいちばん簡単な例、電球を点灯させる回路を試してみました。下に部品ブロックの配置図を示します。端っこの方に寄って何だかみみっちい感じですが、多分この並べ方が部品ブロックの数を最も少なくできると思います。電球のブロック1個とジャンパー線のブロック4個、計5個のブロックを使います。

 ブロック配置図1

 回路は、電池のプラスから電源スイッチ、「+Aout」端子、電球、「-out」端子を通って電池のマイナスへとつながります。スイッチを入れると電球が明るく灯ります。電流は約35mA流れます。なお、スイッチを入れると本体内部のICアンプにも電源が入るので、スピーカーから「ポッ」という音が出ます。

2. タイマーIC・555によるLED交互点滅回路

 次に、タイマーIC・555を使ったLEDの交互点滅回路を作りました。部品ブロックの配置図を下に掲げます。青いブロックはEX-150復刻版の部品、黄色いブロックは拡張キット光実験60の部品です。この回路ではLEDの頭がつかえてカバーを完全に閉めることができません。

 ブロック配置図3

 回路図で書くと下記のようになります。点滅周期は約0.8秒でした。デューティ比はほぼ50%です。つまり、2個のLEDが約0.4秒ずつ交互に点灯します。消費電流は細かく変化するのでよくわかりませんが、アナログテスタをつなぐと針が25mA前後を行ったり来たりしていました。

 回路図2

3. トランジスタ検波1石ラジオ+ICアンプ

 もうひとつ、トランジスタ検波1石ラジオをやってみました。ICアンプにつないでスピーカーが鳴るようにします。部品ブロックの配置は下記の通りです。ラジオの電源は「+Bout」から取ります。付属品の60cmコード (赤) をアンテナ線として使います。

 ブロック配置図2

 上記の配線を普通の回路図で書くと下記のようになります。白丸で示したところは部品ブロックと本体の内部回路の接続点です。

 回路図1

 このラジオはバーアンテナだけでもなんとか受信できますが、大きな音で鳴らすにはアンテナ線が必要です。分離は良好でした。受信範囲は、バーアンテナだけのとき555〜1730kHz、60cmのアンテナをつなぐと550〜1610kHzになりました。中波帯の下端まではカバーできません。バリコンの容量が少ない (210pFくらい?) せいでしょうか。

 電源電圧は6.1Vですが、ダイオードで0.8V、デカップリング抵抗 (1kΩ) で0.7V降下するので、ラジオ部分にかかる電圧は4.7Vです。消費電流は約0.7mAでした。ICアンプの電流は無信号時は3.0mAですが、大きな音で鳴らすと15〜20mA流れます。

 下の写真はこの回路を組んだようすです。

 写真1