私が入手した学研電子ブロック「EX-150復刻版」付属のメーターは、コイルが断線しているのか針がまったく動きません。なので手元にあった同じ形のメーター (下の写真左) と交換しました。川崎市の「サトー電気」から1個400円で購入したものです。
新しいメーターの素性を調べてみました。せっかくなので電子ブロックを使いました。メーターとデジタルテスタ (電流測定レンジ) を直列につなぎ、ボリュームで分圧した電圧を加えてフルスケール電流を調べます。回路図とブロックの配置図を下に示します。青いブロックはEX-150の部品、黄色いブロックは拡張キットの部品です。
本体に付いているボリュームのつまみを左端から少しずつ右へ回していくと、メーターの針がだんだん振れてきます。メーターの目盛の位置と電流計の読みを比べて記録していきます。結果は下記のようになりました。この種のメーターは、電流の大きさと針の振れの大きさが比例しません。
目盛の位置 | 0 | 10 | 20 | 30 | 40 | 50 | 60 | 70 | 80 | 90 | 100 |
電流 (μA) | 0 | 18 | 32 | 46 | 58 | 72 | 87 | 108 | 130 | 162 | 200 |
割合 (%) | 0 | 9 | 16 | 23 | 29 | 36 | 44 | 54 | 65 | 81 | 100 |
このメーターのフルスケールは200μAでした。内部抵抗は、デジタルテスタのオーム計で測ったところ1450Ωでした。両者を掛け算すると0.29Vです。念のため、上図でテスタにつながっている部分のブロックを90度回転させて回路をつなぎ、メーターに0.29Vかけてみたところ、ちゃんと右端まで振れました。
オリジナルのメーターはフルスケールが400μA、内部抵抗が430Ωとのことです。新しいメーターとは定格が違うので回路集そのままの形での実験は無理ですが、壊れたメーターが付いているよりはましでしょう。直列あるいは並列に組み合わせる抵抗の値を変えれば一部の実験は可能だと思います。下はメーター交換後のパネル面です。