カソードが共通になっている3極5極管 6AB8(ECL80)を使った単球ラジオを作りました。
3極部はグリッドリークバイアス、5極部はカソードバイアスではたらかせるため、3極部のグリッド抵抗(R1)はグリッド〜カソード間につなぎました。この方法は自作ラジオのサイト「真空管ラジオのページ」の製作記事を見て知りました。
聞こえ方は6BM8単球ラジオとほとんど同じです。電力増幅管としての性能は6BM8の方がひと回り上だと思いますが、前段が3極管検波の場合は、6BM8の能力をフルに引き出すだけの出力が得られないようです。
3極部のプレート電流は0.9mA、5極部のプレート電流は7.9mA、スクリーン電流は1.1mAでした。
この手の単球ラジオには6BM8や6GW8を使ったものを多く見かけますが、室内で聞くパーソナルラジオには6AB8あたりが手頃に感じます。ヒーターも6.3V、0.3Aと省電力です。
(2004年7月24日)