ヒーター電流の定格が150mAのトランスレス球を使った2球ラジオを作りました。12BA6で再生検波、35C5で電力増幅してスピーカーを鳴らします。
いつものように、再生回路を外して900kHzの信号を入力したときの出力電圧は、35C5のグリッドが0.90V、プレートが13.8V、スピーカー端子が0.46Vでした。35C5の増幅度は0.51倍ということになります。耳で聞いても、6BH6-6AK6よりも大きな音が出ているのがわかります。
12BA6のプレート電流は0.9mA、スクリーン電流は0.3mA、35C5のプレート電流は28mA、スクリーン電流は1.8mAでした。
電源器は「真空管ラジオ用電源器(その2)」をつなぎました。ヒーターは2管を直列にしてコンデンサで電圧を落として点火します。ヒータートランスを使用した場合に比べて、少しハムが耳につきます。
(2004年7月26日)