学研電子ブロックでトランジスタ検波1石ラジオを作りました。ICアンプをつないでスピーカーを鳴らす実験もしました。
下記はEX-150の回路集No.8「トランジスタ検波1石ラジオ」です。回路集ではブロック配置図と回路図とで相違があったので、ブロック配置図に合わせて回路図を書き直しました。アンテナとして付属の赤い接続コード (長さ約60cm) をつないで聞くと、ローカル局が小さい音でなんとか受信できました。・・・1石ラジオってこんなに感度悪かったかなあ。トランジスタを2SC945のブロックに換えても同じでした。なお、イヤホンは図の右に示したように4.7kΩの抵抗の両端につないでもOKです。
上の回路は自己バイアス方式ですが、固定バイアスの回路も試してみました。聞こえ方は同じです。
上記固定バイアスの1石ラジオにICアンプをつないでスピーカーを鳴らすラジオです。ICアンプをつなぐときは1石ラジオの電源は「+Bout」から取ります。このラジオは十分な音量でスピーカーを鳴らすことができました。ACアダプタから電源を取るとバーアンテナだけでも受信できます。電源コードがアンテナの代わりになるのでしょう。
別項「学研電子ブロックの遊びかた」にも書きましたが、このラジオの受信範囲は550〜1610kHzで、中波バンドの下端までカバーできません。同調コイルとバリコンがマッチしていないようです。それと、ボディエフェクトがあり、本体に手を近づけると音が大きくなります。
回路集に出ている回路は、バーアンテナの二次側の配線がちょっと変わっています。ブロックの配置の都合でこうしてあるのかと思いましたが、そうでもなさそうです。一般的なつなぎ方も試してみました。どちらでも聞こえ方は変わりません。
下は、バーアンテナの一次側と二次側の一端を結んで単巻線のコイルのように使う回路です。これでも同じように聞こえます。上の回路とこの回路について、二次コイルの極性を反対にした場合も試してみましたが、聞こえ方は同じでした。