ブロッキング発振による検知回路とワイヤレスマイクを合体させた回路の実験をしました。本体から離れたところにラジオを置いて検知端子の状態をモニターすることができます。なかなか意図した動作にならなくて難儀しました。
検知端子が水にふれるとラジオから「ピー」という音が出ます。別項「学研電子ブロック〜水位報知機」と同じく、水を張ったコップの中に検知端子を入れて実験しました。電源を入れてラジオのダイヤルを本器の送信周波数に合わせると無変調の電波が受信できます。検知端子が水にふれると変調がかかって「ピー」と鳴ります。1kHzくらいの高い音です。アンテナは付属のテスターコードを用いました。回路集に出ていた回路には電源プラス側に0.5Ωの抵抗が入っていましたが、ワイヤレスマイクのときと同様、あってもなくても同じだったので省略しました。このページの回路はすべてそうしています。
上記とは逆に、検知端子が水の上に出ると音が鳴る回路ですが、どうもうまくいきません。端子を水から出した状態でスイッチを入れると「ピー」と鳴ります。そのまま端子を水中に入れると音が止まります。ところが、再度水から出しても音が出ません。電波は出ているのですが、ブロッキング発振が止まったままになります。
下記は、C1を0.1μFに、R2を80kΩ (40V) に変え、検知端子をTR1のベース〜エミッタ間に変更したものです。これならちゃんと動作します。音は少し低くなります。
つながっていた線が切れると音が出る回路です。この回路も上のNo.74と同じ不具合が生じます。やはりC1を0.1μFに、R2を80kΩ (40V) に変えたらうまくいきました。
CdSに強い光があたるとラジオから「ピー」という音が聞こえます。TR2のベースにCdSが入っているので、電波自体が光によって断続します。部屋の照明程度の光には反応しません。
上記と逆の動作ですが、これもイマイチな感じです。CdSに部屋の照明が当たっているときは無変調の電波が出ます。CdSの受光口を指で少しずつふさいでいくと、はじめ低い音が出て、だんだん高い音になります。しかし光を完全にさえぎると、また無音になってしまいます。
表題は「暗くなると電波を発射する回路」ですが、CdSは低周波発振回路の方に付いていますので、電波自体は明るさに関係なくのべつ出ています。下記は高周波発振回路のトランジスタのベース〜エミッタ間にCdSを付けたものです。TR1のベースには1MΩの抵抗を入れます。これならタイトルどおりの動作になります。CdSに光があたっているときは電波が出ません。CdSの上に手をかざすと電波が出てラジオから「ピー」と聞こえます。真っ暗にしても音は消えません。