ブレッドボードラジオ真空管・再生検波1

12DW7単球ラジオ

 特性の違う2つの3極管がいっしょになった複3極管12DW7を使った単球ラジオを作りました。

12DW7について

 下に12DW7の外観の写真とGEの規格表に載っていたデータを掲げます。この真空管は通販のカタログではなかなか見つけることができませんが、先日たまたま東京都青梅市の「ヴィンテージサウンド」というお店の広告にユーゴスラビア製が1400円で出ていたので、1本購入しました。

写真1 データ

 12DW7は高μの3極管と低μの3極管からなる複合管です。上のデータを見ると、ユニット1 (6,7,8ピン) は12AX7の半分と同じ、またユニット2 (1,2,3ピン) は12AU7の半分と同じですね。外形やヒーター定格、ピン配置もこれらの双3極管と同じです。両ユニットが本当に別物なのか、下のような簡単な回路を組んで調べてみました。カソード抵抗を変えてプレート電流を測定し、12AX7および12AU7 (いずれも東芝) と比較しました。その結果、12AX7や12AU7に比べると少し電流が少ないものの、確かに種類の違う3極管だということがわかりました。

 第2図

12DW7単球ラジオ

 12DW7のユニット1 (高μ) で検波、ユニット2 (低μ) で低周波増幅してスピーカーを鳴らす単球ラジオを作りました。2mくらいのアンテナをつなぐとよく聞こえます。構成からいって、「6AQ6-6C4 2球ラジオ」と同じくらいの感度だと思います。

 回路図

 実体図

 写真2