6BA6で再生グリッド検波、6AR5で低周波増幅してスピーカーを鳴らす2球ラジオです。いつも6BH6だの6AK6だの、へんてこな真空管ばかり使っているので、たまにはまともな真空管を使ってみることにしました。
昔のラジオ雑誌でmT管3球ラジオというと、6BA6-6AR5-5MK9というラインナップが一般的です。今でも人気があるのか、通信販売のカタログではこれらの球は同種管に比べて割高になっています。特に5M-K9は日本でしか使われなかったため、輸入品中心の販売店ではそもそもカタログに載っていないことが多いです。
聞こえ方は6BH6-6AK6とまったく同じです。短いワイヤアンテナをつなげばローカル局はガンガン鳴ります。
今回はブレッドボード上に真空管を立てるスタイルでやってみました。電源は「真空管ラジオ用電源器(その1)」をつないでいます。
左の写真はブレッドボード用の真空管ソケット(自作)です。左端は「6BH6-6AK6 2球ラジオ (その2)」で使用したものですが、抜き差しに少し手間がかかるので、間に穴あきプリント基板を挟んだものを作りました。また、背の低い部品はソケットの下にも取り付けられるように、脚を長くしました。写真のまん中のものが今回のラジオに使用した7ピンソケット、右は9ピンソケットです。センターピンはヒーターのアース側の端子に接続してあります。
真空管が垂直に立っているほうが見栄えがいいと言うか多少真空管ラジオらしい感じはしますが、回路や定数の変更などの実験はやりにくいです。
(2005年9月30日)